私が小さい頃、明治生まれの祖父から、よく言われたことがあります。
「女の子は、立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花だよ」と
私は、小学校低学年まで、自宅前にあった林(テニスコート2面分)でよく遊んでいました。
木と木に縄をかけ、ブランコを作ったり、ターザンの真似をしたり、木登りをしたりそれなりにお転婆でしたので、言われてしまったのでしょう。
子供の頃ですから、シャクヤクの花がどんな花か分からず、イメージとして
- シャクヤク→香り立つ女の人
- ボタン→お尻が大きい女の人
- ユリ→ひょろっとした女の人
を、連想していました(笑)
さて、シャクヤクですが
シャクヤクは、ボタン科の多年草で、学名は、Paeonia lactifloraです。
ボタン科だけに、花はボタンに似ています。
シャクヤクとボタンの違いは
- シャクヤク→草
- ボタン→木
です。
冬場は、地上に出ている部分(花・葉・茎)は枯れてなくなります。
根のみ越冬します。
花の開花時期は、5月の初夏を迎える頃です。
目次
薬効成分がある場所
薬効成分は、根にあります。
根を夏の終わりから、秋口にかけて収穫し、乾燥させたものをつかいます。
*根は、4年から5年ものを収穫します。
薬効成分
- ペオニフロリン
- アルビフロリン
- ベンゾイルペオニフロリン
- タンニン
など。
炎症を抑え痛みを取り除く作用があり、胃痛や生理痛・神経痛に有効とされています。
筋肉を弛緩させる作用もあるので、肩こりや腰痛などの筋肉痛にも可。
花言葉
- 内気
- 清浄
- 恥じらい
- はにかみ
女性の奥ゆかしさを表す花言葉以外にも
- 威厳
- 怒り
という花言葉もあるようです。
威厳→堂々として厳かな(近寄りがたい)様子ですから、内気・恥じらい・はにかみの花言葉とは間逆な花言葉にも思えます。
でも、生薬のシャクヤクは、更年期や生理不順、それらに伴うイライラにも対応するので、効果に見合った花言葉なのでしょうか