オミナエシ科の植物で、原産国はインド・ネパールです。
精油は、根から採取されます。
ヒマラヤ産の精油ということで、昨今人気が出て来ましたが、ナルデ(または、ナルド)は聖書にも登場する精油で、古くから親しまれています。
「マリアは非常に高価な、ナルデの香油をイエスの足に塗り、マリアは髪の毛でイエスの足を拭った」(ヨハネ福音書12章3節)
別名、甘松香(かんしょうこう)とも呼ばれています。
また、甘松、インディアンバレリアンルート、バレリアン、ジャタマンシなど、産地によって呼び名が違います。
目次
漢方薬として
根には、ヤタマンシンが含まれており、胃腸の症状を改善する働きがあり、漢方薬としても処方されています。
胃痛、食欲不振、腹部膨満感などの症状に、使用されているようです。
主な成分
- 酢酸ボルニル
- 吉草酸テルピネル
- イソ吉草酸ボルニル
- ボルネオール
- パチョリアルコール
- オイゲノール
- ピネン
作用
- 抗炎症・鎮静作用(酢酸ボルニル)
- 抗感染・去痰作用(ボルネオール)
- 鎮静・血行促進・収れん(パチョリアルコール)
- 消炎・消化機能促進・抗酸化作用(オイゲノール)
- 殺菌・抗菌など(ピネン)
精油の働き
緊張した気持ちを鎮め、ゆったりとした気分にさせてくれる精油なので、ストレスから来る肩こりや頭痛を緩和します。
固くなった筋肉を、緩めてくれます。
また、神経が興奮し不眠に悩まされている方にも、有効な精油です。
香り
香りは、パチュリや白檀に似た、濃厚な甘い香りなので、フレグランスとしても使用できます。
ベースノートなので、甘さを持続させたい時に、使用するのも良いですね。
残り香が、朴(ほお)の花の香りを、更に甘くした感じです。
科名 | オミナエシ科 |
学名 | Nardostachys jatamansi |
産地 | インド・ネパール |
採油方法 | 根・水蒸気蒸留法 |
揮発速度 | ベースノート |
妊娠中の使用は、避けてください。